仙台市若林区の診療所  あゆみホームクリニック仙台 【訪問診療・往診・予防接種】
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 第229話 老年的超越
投稿:院長

新潟に住む高齢の母と、週に1回以上は電話で話をする機会がありますが、昔に比べて変わったことがあります。

 

それは、母から感謝の言葉を聞くことが多くなったということです。

 

母は、父が亡くなってから実家で一人暮らしをしていますが、近所、親戚、友人、老人会など数多くの人との交流があり、ちっとも寂しそうでありません。

 

電話では、いつどのような人と会って、どこで何をしてもらったのか事細かく話をしてくれますが、必ず周囲への感謝や私への感謝の言葉で締めくくられます。

 

年令を重ねると、徐々に衰えゆく自分の身体と向き合わなくてはなりませんが、老いをありのまま受け入れ、自然体で生活している人ほど幸せそうです。

 

高齢者が自己中心的で合理的な考え方から解放され、自然とのつながりを感じ、老いを受け入れるように価値観が変化していくことを「老年的超越」と呼び、高齢者の幸福感につながることが指摘されています。

 

一人でいることもポジティブに考えられる」、「人のありがたさを実感し感謝している」、「自分の人生は意義があったと考えている」、「見栄を張らない」「無理をしない」などの傾向がある人ほど、この幸福感を保てるそうで、今の母にすべて当てはまるのです。

 

健康や美容などでアンチ・エイジング(=抗加齢、アンチとはantipathy反感・嫌悪の頭文字)が流行っていますが、歳をとったら、ありのままの自分を受け入れるシンパ・エイジング(シンパとはsympathy共感・同調の頭文字)の方が幸せな気分で過ごせるということです。

 

よく考えてみると、高齢者医療の究極の目標もそこにあると言って良いのかもしれません。

 

50歳を過ぎて、小じわ、シミ、薄毛、白髪が目立つようになりがっかりしていましたが、まずは自分自身で「ありのままの自分」を受け入れてみようかな・・・(笑)。 


2021年6月21日(月)

 第228話 安心を届ける
投稿:院長

6月12日に、当院で2回めとなるコロナワクチンの予防接種を行いました。

 

当日は、居宅患者さんを中心に13ヶ所を回って計18名の方に接種を行いました。

 

このところ体調に変化があって、予防接種を行うかどうか注意が必要だった患者さんは見事に体調が回復しており、予定通り接種を行いました。

 

接種を行った後は、アドレナリン注射液を手元において、アナフィラキシーという重篤なアレルギー症状に注意しながら、15分以上その場で見守るのですが、すべての場所で、予防接種を無事に受けることができたという喜びに包まれて和気あいあいとした雰囲気でした。

 

このときに感じたのは、コロナワクチンに関する様々な情報が流れる中、身体が不自由で接種会場に行くことができない方々が、どんなに不安な思いで過ごされていたかということです。

 

そして、このワクチンは単なるワクチンではない、安心を届けるワクチンなのだと。

 

皆さんの姿を見て、その役割を果たすことができて本当に良かったと感じました。

 

こうして、ワクチン接種が終盤に差しかかる頃、前日2回目の接種を受けた私の身体に副反応が出始め、すべての予定が終了してから帰宅し体を休めることにしました。

 

そして今日、体調が回復し元気に訪問診療に出かけた時のことです。

 

患者さんのご家族で、別な会場でやはり2回目の接種を受けた方が、「予防注射を受けた次の日は、だるくて眠くて何もする気が起きませんでした」とおっしゃるので、「私もそうでした!」と意気投合し、お互いをねぎらい合いました。

 

ということで、今日は、共感を届けることができました(*^^*)。

 

あゆみホームクリニック仙台では、コロナワクチンの予防接種に対して、他の医療機関と役割分担をしながら、私達にできる貢献をしていきたいと思います。


2021年6月15日(火)

 第227話 ジャガー来たる!
投稿:院長

先日、ある雑誌の企画で、女子プロレスラーでタレントのジャガー横田さんがクリニックに来院され対談を行いました。


この話を電話で聞いた時は半信半疑だったのですが、本当に来院されたので職員一同びっくり仰天でした。

 

ジャガーさんのご主人は医師で、「気弱な夫」として一緒にバラエティー番組に出演されていたことを覚えている方も多いかと思います。

 

ジャガー横田さんがインタビューアーに選ばれたのは、そんな理由からではないかと推測していますが、対談では、在宅医療の意義、在宅医療に対する意気込み、この地域に対する意気込みを熱く(?)語らせていただきました。

 

ジャガー横田さんといえば、少し強面の容貌と低音の声を想像しますが、実際のジャガーさんは、小柄で大人しく、とても礼儀正しい方でした。

 

それにしても、数ヶ月前に何もなかった空間でジャガー横田さんと対談するなんて不思議なものです。

 

対談が終了した後は、ジャガーさんを一目見ようと来院していた私の妻と「医者の夫を持つ妻の苦労」で意気投合し盛り上がっていました(-_-;)。


2021年6月11日(金)

 第226話 コロナワクチン予防接種大作戦
投稿:院長

6月5日、当院で初のコロナワクチン予防接種に取り組みました。

 

コロナワクチンの予防接種は、保存、ワクチンの希釈、注射器への分注、運搬、注射といったすべてのプロセスで、他のワクチンとは異なる取り扱いが必要のため、受ける方々に負担が生じないよう、せっかくのワクチンが廃棄とならないよう、細心の注意を払って進めました。

 

また、強力な応援部隊として、すでに接種経験のある登米市のやまと在宅診療所の看護師さんにお手伝いを頂きました。ありがとうございました。

 

当日は、居宅3名、施設32名、新入職員1名に対してワクチン接種を行いましたが、患者さんのご家族や施設職員のご協力を頂きながら、職員で役割分担して進めた結果、トラブルなく無事に終了することができました。

 

当院では、しばらく土曜日の診療を最小限にしてワクチン接種に取り組む予定で、次回は居宅の患者さんを中心に予防接種を行います。

 

さて、今週は私自身も2回目のワクチン接種を受ける予定です(4月に開業準備に追われて自分自身への接種が遅れてしまいました)。

 

2回目の接種で、発熱や倦怠感といった副反応が比較的高率に出現すること、こういった副反応は高齢者で少ないことが報告されていますが、副反応が出現した場合は、「自分はまだ若い」とポジティブに解釈して乗り切ろうと思います。

 

ワクチンを打たれて今日の院長は元気がないな・・・と感じたら、ムチを打つ・・・じゃなくてムネを打つような労りの声をかけて頂けたら大変嬉しいです。


2021年6月6日(日)

 第225話 偉大なる父
投稿:院長

先日、ある患者さんが3ヶ月の入院を経て退院し、初めて診察に伺った時のことです。

 

入院中に会えなかった息子さん、お孫さんと久しぶりに対面し、声をかけられた患者さんの目尻から一筋の涙が流れてきました。

 

患者さんの姿を拝見していると、とても大きな手をされていることに気づきました。

 

比べてみると、息子さん、そして成人になったお孫さん、そこにいる誰よりも大きな手でした。

 

父として、包み込むようなこの大きな手で長年家族を支えてきたのでしょう。

 

長い闘病を経て体は痩せてしまいましたが、偉大な父の面影をそこに感じることができました。

 

この光景を見て、私の父が亡くなる前日、病床に駆けつけて父の手を握った時のことを思い出しました。

 

握り返す力はありませんでしたが、子供の頃に感じた父のとても大きな手はまったく変わっていませんでした。

 

かつて、この手で私を抱きかかえ、手をつないでくれたあの大きな大きな父の手でした。

 

父の手の感触は、一生忘れることはありません。

 

帰宅後、中学生の長男と手の大きさを比べてみました。

 

手のひらを合わせてみると、成長した長男の手は私と同じ大きさになっていました。

 

あの小さかった手がこんなに大きくなったのか・・・。

 

手はすっかり「等大」の父となってしまいましたが、子供の成長を嬉しく思いました。

 


2021年5月31日(月)

 第224話 嬉しい便り
投稿:院長

一般的に、役所からの通知というのは、それがもとで複雑な手続きや出費が新たに発生したりして、良いイメージがないという方が多いかもしれません。

 

しかし、5月に入って、メールや郵便で役所から“嬉しい便り”が続々と届いています。

 

それは、4月に提出した様々な資格申請を正式に認可したという知らせだからです。

 

まるで合格通知のようで、厚生局や市、県の担当部署からの通知をこれほど心待ちにしていたことは初めてです。

 

ということで、今月から、在宅療養支援診療所として必要な施設認定はすべて取得することができました(認定を見越してすでに診療を開始していましたが)。

 

また、新型コロナワクチンの予防接種を行うためには、それぞれの医療機関が持っている保険医療機関コードをもとに申請するのですが、厚生省の担当部署には、当院のような新規クリニックのコードがまだ登録されておらず(泣)、市や県に掛け合って、別なコードを取得し、5月21日にようやく施設登録を完了することができました。医師会はじめ市や県の担当部署の方々には大変お世話になりました。

 

開業してから、患者さんやご家族、施設関係者の方々からコロナワクチン接種の要望を多数頂いていたので、是非その期待に応えていきたいと思います。

 

そして、次のターゲットは警察です。

 

えっ、警察?

 

先週、新しい往診車が納入されたので、駐車禁止除外標章の交付を受けるためです。

 

ということで、今週中にビクビクしながら・・・じゃなくてワクワクしながら警察に乗り込んで来る予定です(^O^)v。


2021年5月25日(火)

 第223話 純日本的職員採用
投稿:院長

開業に伴い、診療アシスタントという職種を募集していたのですが、20人以上の応募がある中で、2名の採用が決定しました。

 

採用にあたって、一般的には、適性、熱意、強みといった様々な条件を考慮します。

 

海外では、人を採用する際に人柄よりも、経験、能力、スキルを重視するため、履歴書には、写真はおろか、年齢、性別、人種、扶養家族・・・といった仕事とは関係のない事柄は一切載せないことが一般的です。

 

そして応募者は、自分を売り込むために、自分がその企業に就職した場合、いかに貢献できるのか強い自己PRを行ったりしますが、多くの日本人は自分を売り込むことに対して控えめだし、採用する側も、応募者の自己PRが強すぎると「押しが強すぎる」と敬遠しがちです。

 

訪問診療という仕事は、人を相手にする仕事ですので、私が重視したのは、パソコンやタブレットの入力といった基本的な能力やスキルはもちろんですが、この分野の経験や押しの強さよりも人柄、礼儀です。

 

今まで多くの方とメールのやり取りを行ってきた経験から、文章というのは、その人の人柄、品位をよく表していると感じているので、送ったメールに対して的確に返事が返ってきているか、一つ一つの言葉が礼節を持って丁寧に書かれているかといったことも、採用の重要な判断材料でした。

 

そして面接では、姿勢を正して相手の目をきちんと見て話しているか、「訪問診療という仕事に対する思い」を自分の言葉できちんと伝えられているか、ということを重視しました。

 

今回採用となった2名の方は、いずれも訪問診療の経験はありませんが、学生時代にあるスポーツのキャプテンを務め、チーム医療に理解のある方、自身の介護の経験を医療に活かしたいと希望してきた方で、「訪問診療とは直接関係のないそれぞれの経験」が私の心に響いて採用となりました。

 

今回のリクルートを通じて、やっぱり自分は日本人、外国人のような採用はできないと強く感じました。

 

一方、面接を予定しても、連絡もなしにキャンセルする方々には、びっくりというか、閉口しました。

 

開いた口が塞がらないという言葉も使いますが、このような場合、口を閉じたままにするのか、開けたままにするのか、一体どっちなんでしょうか(苦笑)?

 

人生はまさに一期一会。訪問診療の仕事もまさに一期一会。

 

お互いに、この縁を大切に仕事をしていきたいと思います。



2021年5月19日(水)

 第222話 傾聴とは?
投稿:院長

当院は、理念に「傾聴する」を掲げています。

 

傾聴を国語辞典で調べると「相手の話に耳を傾けて熱心に聞くこと」とありますが、相手に対して単に「聞かせて下さい」と話しても、本音を引き出すことができるとは限りません。

 

聞き手には「聞く力」が必要なのですが、広島県の高校入試の国語の論説文(山下稔哉「聞く力を高める」)に、このヒントを見つけることができたので紹介します。

 

それによると、聞く力とは「この人は私に関心を持っている」と信頼してもらうこと。

 

アナウンサーは、インタビューに先立って相手のもとに何度も足を運んで、その人の生い立ち、家族、仕事、趣味など、インタビューの内容とは直接関係のないあらゆることを聞き込むことがあるそうです。

 

その過程の中で、相手に対する深い関心が生まれ、それが相手に伝わって「本当の気持ちを話してもいい」という信頼感が生まれるのです。

 

あるニュース番組のレポーターは、災害で避難所を回って取材したとき、当初は被災者からなかなか話を聞くことができませんでした。

 

しかし、朝から晩まで避難所に滞在して、次第に顔を覚えてもらい、声をかけられるようになり、避難所の子どもたちと遊ぶようになり、自然と話を聞くことができるようになったそうです。

 

これも、話を聞かせてもらうための前提となる信頼関係が生まれたからなのです。

 

訪問診療の仕事もまさにそうで、患者さんのもとに何度も何度も足を運んで、ようやく本音を聞かせてもらえるようになることもあります。

 

熱心に話を聞くとは、相手に対する深い関心から生まれます。そして、相手に対する深い関心は、聞き手の目、顔の表情、言葉、動作すべてに表れるのです。

 

相手から話を聞くことは、ともすると受け身になりがちなのですが、個人的にこの「積極的傾聴」を心がけていきたいと考えています。

 

中学生の頃は、単に問題を解くためだけに国語に取り組んでいたのですが(今振り返ってみるとあの頃はまだ幼かった・・)、今は、頭の老化予防を兼ねて、人生や仕事のあらゆる問題を解くヒントを得るために、日々国語の問題に頭を悩ませています(-_-;)。

 


2021年5月13日(木)

 第221話 日本人の感覚
投稿:院長

一概に開業と行っても、事業所の選定や契約、内装工事、行政への申請、銀行からの融資、リクルート、家具や医療機器、医薬品の発注、広告など、多岐にわたる手続きを同時に進める必要があり、4月の1か月間は、一気に事を進展させるために、朝から晩までどこか見落としたところはないか、確認しながらの毎日でした。

 

振り返ってみると、この間、関係者の方々と、人生で最多となる書類やメールのやり取りをしました。

 

こういった様々な文章を書いて感じたことは、自分はやはり日本人だということです。

 

欧米メディアによる報道などでは、大統領でさえも名前を呼び捨てにしたり、まだ出会ってから間もないビジネスの相手に対しても、メールの文頭には「Hi Michael(ハイ!マイケル)」などと親愛的な挨拶から入ったりします。

 

しかし、日本では、〇〇大統領とか、〇〇氏とか、〇〇社長とか必ず肩書や敬称を付けないと失礼と考えられています。

 

私も、何度もメールを交わして親しいはずの相手に対しても、「ハイ!あゆみ」などと馴れ馴れしい呼び方をすることに、強い抵抗を感じてしまうのです。

 

日本語には、〇〇さんとか〇〇君という表現がありますが、自分には一番しっくりくる敬称で、私なりの親愛表現として、どんどん使っていこうと思っています。

 

ところで、こんな丁寧な日本社会でも、ある特定に人に対して、メディアで呼び捨てにしていた時もあったそうです。

 

それは刑事事件の被疑者に対してです。

 

ところが、人権意識が高まる中で、被疑者の段階で呼び捨てにすることに批判が高まり、1980年代に「〜容疑者」と呼称を付け加えるようになったそうですが、今では、容疑者=犯人のような感覚で使われ、すっかり軽蔑的な響きになってしまいました。

 

そういえば、新規開業に便乗して、〇〇から業務委託を受けていると名乗ってしつこく商談を持ち掛けてくる怪しい会社がありましたが、「偽計業務妨害の容疑者」にならないよう注意が必要なのでは・・・?


2021年5月8日(土)

 第220話 目指すは五刀流?
投稿:院長

430日に、東北厚生局から保険医療機関のコード番号通知があり、51日から保険医療機関として無事にスタートできました。

 

これまで多くの方々に支援を頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。


5月1日は、訪問客をお迎えしたり、新しい職員も交えて業務の確認作業を行いました。そして、午後から新しい患者さんとの契約を行いました。連休明けの5月6日から徐々に診療をスタートいたします。

 

話が変わりますが・・・。

 

大谷選手の二刀流が話題になっていますが、クリニック内で働く院長、看護師、診療アシスタントの全ての職員が、患者さんのもとに訪問することはもちろん、それぞれの専門や得意分野を生かしつつ、電話対応、事務作業、契約業務、他の事業所との連携など、様々な業務がこなせるオールラウンドプレーヤーを目指しています。

 

職員全員で、患者さんの情報、クリニック内の情報、外部の情報、職員それぞれの個別の事情を共有し、相手の立場を思いやりながら協力して仕事をすることで、安心して仕事ができ、安心して休むことができるでしょう。

 

そして何より、職員一人一人が患者さんと接することで、常に患者さんの立場に立った仕事をしてほしいと考えています。

 

えっ、会計業務(算定業務)は?

 

それは、在宅診療算定のプロで、院長が全幅の信頼を置いている旧知の美女軍団に全て外部委託しているから、職員一同、安心してクリニックの業務に専念できます。

 

ということで、あゆみホームクリニック仙台では、二刀流ではなく、五刀流を目指してそれぞれの職員が研鑽しながら業務を行っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 


2021年5月2日(日)

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