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 第301話 子供に学ぶ
投稿:院長

先日、NHK放送されたサンドウィッチマンの「病院ラジオ」という番組を視聴しました。

サンドウィッチマンの二人が、各地の病院を訪ね、1日限りの特設ラジオ局を設けて、その病院で治療を受けている患者さんやそのご家族から話を聴き、リクエストされた思い出の曲を流すという番組です。

サンドウィッチマンが、今回10回目に訪問した場所は長野県立こども病院です。

様々な病気と年代の子供たちが病院内に設置されたラジオ局を訪問し、辛かったこと、楽しかったこと、今考えていること、将来実現したいことなど、思い思いにサンドウィッチマンに語るのです。

今回の番組で印象に残ったことは、出演したどの子供たちも、自分の運命を受け入れ、少しでも前を向いて困難を乗り越えて生きていこうとする姿です。自分の気持ちを自分の言葉できちんと表現できるです。そして、その原動力になっているのが、家族や病院スタッフへの感謝、日常に当たり前のようにある何気ない出来事やものに対する感謝です。

ある少年は、自分のやりたいことを書き出し、楽しみが先に待っているから今を頑張れること(楽しみを先延ばしにすること)、病院の清掃員の男性との心温まる交流について話してくれました。

病院という環境は、時に閉鎖的と表現されるかもしれませんが、子供たちは家族や病院スタッフとの密度の高い心の交流を通して成長し、自分の考えを持った大人への階段を着実に登っていました。

それにしても、時には悲しい話題で沈みそうな雰囲気になりかけても、いつの間にか場を和ませてしまうサンドウィッチマンのほのぼのとした受け答えはとても勉強になりました。

サンドウィッチマンには、「二人の間に挟み込まれた人の心に和みとユーモアをもたらす」という意味が込められているに違いないと感じました。


2023年2月10日(金)

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