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 第291話 電話の相手とは?
投稿:院長

高齢になると、足腰の衰えから活動範囲が徐々に狭くなったり、親しい友人が亡くなったりで、家族以外の人と話をする機会が少なくなり、寂しい思いをしながら過ごす方が多くなってきます。

さらに、コロナ感染症の流行が加わり、一日中、自宅にこもったまま過ごす方も少なくありません。

数年前、新潟の実家に住む母にスマートフォンタイプの携帯電話(高齢者向けのらくらくスマートフォン)をプレゼントしたのですが、画面のタッチやスライド操作に手間取り、連日私から電話をして猛練習?したところ、徐々に操作ができるようになり、今では親戚や友人との連絡に使っているそうです。

現在、特に若い世代のスマートフォンの使いすぎによる弊害が指摘されていますが、高齢者の場合、不特定多数の人と交わったり、一日中画面を眺めているような使い方をすることは非常に少なく、適切にスマートフォンを使用することは、友人、家族、親戚とつながっているという安心感や、脳の活性化につながるなど、利益の方がはるかに大きいように思えます。

ある100歳を越えた患者さんは、誕生日のお祝いにお孫さんからスマートフォンタイプの携帯電話を贈られたそうです。それ以降、その操作に四苦八苦されながら、練習を繰り返した結果、ついに、友人と携帯電話を使って会話ができるようになったそうです。

しかも、よく話を聞くと、この友人も100歳を越えているというのでびっくり。しかも、この友人は、写真撮影やラインも楽しまれているというから2度びっくり。

これからは、コロナ感染症ではなく、高齢者の「スマ友」の輪がどんどん広がっていくことを願って止みません。


2022年10月27日(木)

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