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 第287話 教えたのは自分
投稿:院長

Iさんは、ある総合病院から紹介を受けて、訪問診療を始めた患者さんです。

診察を開始した当初は、連日の吐き気に見舞われて、すっかり元気をなくして、かなり体重が減った状態でした。

そんな母親を介護するため、息子さんが県外から帰省して、在宅勤務をしながら自宅でIさんを見守ることになりました。

息子さんはとても大きな体格で(かなり体重オーバー?)、Iさんは息子さんを頼もしそうに見つめながら話をしてくれました。

「息子はいつも美味しそうに食べるので、それを見ていると元気をもらえるんです。私も頑張らないといけませんね」

薬を調整した結果、Iさんの吐き気は劇的に改善し、数週間後にIさんを訪問すると、顔がふっくらして生き生きとした表情になっていました。お化粧のノリもばっちりです。

Iさんは「あれから3kg太ったんですよ」と嬉しそうに報告してくれました。

その表情に、親子水入らずで食卓を囲んで楽しそうに食べているIさんの姿が想像できました。

息子さんに食の楽しみを教えたのはきっとIさんで、今、自分の教えが自分に良い形で跳ね返ってきたのです。

今度はIさん自身が、食の楽しみを存分に味わい続けてほしいと思いました。

息子さんの体重が少し心配になりますが、Iさんが次はどんな表情でどんな話をしてくれるのか今から楽しみにしています。


2022年9月15日(木)

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