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 第281話 野球の季節
投稿:院長

只今、夏の全国高校野球の地方予選の真っ最中です。私の母校、新潟県の長岡高校は県予選ベスト16で破れてしまいましたが、後輩たちの健闘を称えたいと思います。

患者さんやご家族の中には、元高校球児という方もいて、診察中も野球の話題が欠かせません。

私も、中学校までは野球少年だったので、いつも楽しく野球談義に参加させてもらっています。

先日、お亡くなりになった患者さんのトレードマークは、野球少年のような坊主頭と楽天イーグルスの野球帽で、診察に行くと、息子さんが父との思い出を辿るように、甲子園球場まで親子で応援に行ったこと、楽天イーグルスが初めて日本一になった日本シリーズの最終戦を直に観戦した時の感動など、当時の写真を拝見しながら、話を聞かせてもらうことがとても楽しみでした。

それだけに、楽天イーグルスの2度目の日本一や、高校野球・宮城県代表の初の全国制覇を見届けることなく、突然のお別れとなったことが残念でなりません。

葬儀が終わった後、息子さんからお手紙を頂戴しました。そこには、まだ私達に話し足りなかった野球の思い出がたくさん書かれていました。息子さんにとって、野球を通して父と作った思い出や野球を愛する心が宝物のように心に刻まれていることがよくわかりました。そして、その宝物を共有させてもらったことにとても感謝しています。

これからも、夏の高校野球が始まる頃(この頃になると毎年のように楽天イーグルスの調子が落ちてくるのですが・・・)、楽天イーグルスの野球帽を被った患者さんのことをきっと思い出すに違いありません。

そして、秋には、宮城県代表の初の全国制覇と楽天イーグルスの2度目の日本一を仏前に報告できることを願っています。


2022年7月23日(土)

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