第260話 最悪から最良へ |
投稿:院長 |
先日の診療での出来事です。 途中で尿意を催したため、最寄りのコンビニエンスストアに立ち寄って用足しをすることにしました。 その日は、診療が立て込んでおり、次の訪問先に遅れてはいけないという意識の中、トイレに掛け込みました。 必要な時にすぐに診療道具やボールペンや手帳が取り出せるように、いつもウエストポーチを携帯しているのですが、その日のウエストポーチには、クレジットカード、キャッシュカード、免許証、保険証など貴重品が含まれた財布が入っていました。 こうして、すっきりと用足しを済まして、意気揚々と次の診療先に向かって診察を始めました。 ところが、診療中に携帯しているはずのウエストポーチがないことに気付きました。 「きっと、コンビニのトイレに置き忘れたに違いない・・・最悪だ〜・・・」 そう感じて、診察が終了してから祈るようにコンビニに向かって確認したのですが、ウエストポーチはトイレにはありませんでした。 そこで、落胆しながら恐る恐るコンビニの店員さんに聞いてみると、「あっ、それならお客さんが届けてくれていますよ!」と返事があり、届けられていたウエストポーチを確認してみると自分のものであることがわかりました。 こうして、自分の人生の中でも、「最悪の日」になりかけたのですが、大逆転で「最良の日」の一つになりました。 「銀行からお金を引き出す暇がなくて、財布に51円しか入っていなかったのが良かったのかも・・・」 過去を振り返ってみても、富士山の五合目や空港のロビーにスマートフォンを置き忘れた時も、旅行先でお土産を飲食店に置き忘れた時も、免許証を通勤路に落とした時も、クレジットカードを駐車場に落とした時も、遺失物として届け出てくれた人や関係者のお陰ですべて自分の手元に戻ってきているのです。 日本の治安の良さと言いいますか、日本人の民度の高さには、何度も救われており、日本に生まれて良かったとつくづく感じています。 こんなハラハラドキドキの最良は、今回を最後にしたいものですが、まずは、患者さん宅に診察道具を忘れないように注意しなくてはいけません(これも返還率100%)。 皆さんにも、良いことがありますように。 |
2022年1月15日(土) |
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