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 第258話 人生を奏でる
投稿:院長

ショパン国際ピアノコンクールで日本人最高位の2位になった反田恭平さんの演奏を録画で聴く機会がありました。


人間業とは思えない指の動き、そこから奏でられる激しく、時には優しいピアノの美しい音色に感動してしまいました。


このコンクールは、ショパンの郷里であるポーランドのワルシャワで5年に1回開催されます。


一般的にピアノコンクールは、様々な楽曲でピアノの演奏技術を競うものと考えられがちですが、このコンクールはショパンの曲だけを扱い、出場者が彼の残した数多くの曲をどのように組み合わせて演奏するのか、つまりショパンという人物をどう表現するのか重要な評価項目となるそうです。


そのために、出場者にはショパンが波乱に満ちた39歳の生涯をどのように生きたのか、それぞれの曲にどのような背景があり、ショパンがどのような思いで作曲したのか、深い理解と表現力が求められるのです。


反田さんはこのコンクール出場のためにポーランドに留学し、ショパンが生きた町の風景や人々の暮らし、文化や伝統に触れ、ショパンが残した数々の手紙を読み込んで、ショパンが辿った人生や音楽にひたすら向き合ったのです。


明けても暮れてもショパンのことに思いを寄せ続け、心も体も「ショパンマニア」にならないとコンクールを勝ち抜くことはおろか出場することさえ叶わないとても奥深い世界だと思いました。


ある日の診療で、診療アシスタントがタブレット端末の電子カルテに文字を入力する作業を見る機会がありました。その素早い指の動きは見事で、ピアニストを連想させました。往診車中の会話です。


私「指の動きがピアニストみたいだね。ピアノを弾けるでしょ?」


診療アシスタント「えっ?ピアノは全然弾けません」


私「練習すれば絶対に弾けるようになるから、今度皆の前で演奏してみてよ」


いつか、あゆみホームクリニックピアノ演奏会が開催されるのを心待ちにしています。


指の動きではとても敵いませんが、私もショパンに思いを寄せてピアノを弾く反田恭平さんになったつもりで、それぞれの患者さんの人生に思いを寄せながら電子カルテを“奏でたい”と思います。


2021年12月29日(水)

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