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 第257話 バロメーター
投稿:院長

多くの高齢患者さんを診察して感じることは、年令を重ねて体が不自由になってくると足の爪の手入れが不十分になり、単に爪が伸びるだけでなく、変形したり、白癬症(いわゆる水虫)のために爪が肥厚したりする方がとても多いことです。


そしてその原因は、認知症が進み爪に対して無関心になってしまうこと、視力が低下し足の先端までよく見えなくなってしまうこと、柔軟性が乏しくなったり身体の変形や痛みで足の先まで手が届かなくなってしまうこと、手の細かい作業が困難になり道具を器用に扱えなってしまうこと、などいろいろ考えられます。


したがって、足の爪に対するセルフケアは、爪の状態を鮮明にとらえることができる視力、爪の状態を感知し爪のケアを行うよう司令を出す脳、脳からの司令を伝達する脊髄神経や末梢神経、神経の司令に従って作用する筋肉、筋肉の作用に従って動く関節が関係し、いずれの場所に不具合があっても適切に行うことが不可能になるため高齢者の身体機能の総合力を表すバロメーターの一つと言えるのです。


足のちょっとした皮膚の感染症は、時には血行障害を引き起こして壊死など重大な結果を招いたりするので、診療では、患者さんの爪を含む足の清潔状態、保湿状態、色調の変化や痛みの有無を観察し、なぜ足のセルフケアが不十分になってしまうのかその原因を探りながら、必要な処置を施すように心がけています。


一方、私はどうかというと、12月に入ってから診療はもちろん、インフルエンワクチン接種、指示書の作成、介護認定の主治医意見書の作成、診断書の作成、診療情報提供書の作成、レセプト点検(健康保険に関係する医療費の請求書)、職員の給与計算と振り込み、賞与計算と振り込み、職員の年末調整の書類整理、経理に関する書類の整理、リクルート・・・と次から次へと業務に追われ、自分の爪切りはおろか散髪もおろそかになって、髪の毛がすっかり伸び放題になってしまいました(先週ようやく時間を見つけて散髪できました)。


したがって、私の場合、「髪の毛の長さ」は自分の余力を表すバロメーター(髪の毛が長いほど余力が乏しくなっている)と言えるでしょう。


ところが、50歳を過ぎてから次第に薄毛が目立つようになり、「髪の毛の密度」は自分の老化現象を表すバロメーターの一つにもなっています。


ということで、今後は、髪がまばらな頭皮から懸命に伸びてきてくれた髪の毛を切るのはもったいなく、後ろ髪を引かれる思いで散髪することになるのでしょう。


忙しくても一向に伸びてこない髪の毛にならないよう祈るばかりです・・・。


2021年12月20日(月)

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