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 第246話 枝豆の味は・・・。
投稿:院長

職員のお父さんは、体に障害を抱えていますが、畑で収穫した野菜を知人にプレゼントする優しいお父さんです。


ある日、この職員との雑談の中で「父から、枝豆の収穫をするので畑仕事を手伝ってほしいと頼まれているんですが、なんとなく先延ばしにしているんです」と言われた私は、「早く行って親孝行してあげなさい。お父さん絶対に喜ぶから!」と返答しました。


それから毎日、院長から「畑に行くんだぞ!」と耳にマメ・・・じゃなくてタコができるくらいうるさく言われ続けた職員は、ついに「昨日、父と畑に行ってきました!」と無農薬で育った立派な枝豆を持ってきてくれました。


私が小学校の頃、亡くなった祖父から「一緒に畑に行こう」と誘われていたのに先延ばしにしてしまい、ついに実現できなかった苦い思い出があるので、この職員が親孝行できたことを心から嬉しく思いました。


「親孝行はできる時に行う」ことが大切で、そのタイミングは様々な条件が揃ってはじめて実現できたりします。


今回の畑仕事も、

「一人で収穫するには体力的にきつくなってきた」「立派に育った枝豆を皆に楽しんでもらいたい」「10月になり涼しくなり気候が安定してきた」「食欲と体力のあり余っている子供と一緒に収穫したい」「子供が親孝行しろと口うるさい院長のもとで働いている」という気持ちや条件が揃って実現できたのです。


きっとこの職員は、お父さんと畑で過ごした貴重な時間が大切な思い出となるに違いありません。


実は、私の出身地、新潟県長岡市は枝豆の産地で、茹でた枝豆をざるや皿に山盛りにして食卓に並べたり、家族で長岡花火を観覧するのが基本です。


「枝豆の味は家族の味」


在りし日の自分の家族を感じながら、ざる盛りの枝豆を楽しもうと思います。


そして職員には、これからも畑で親子の絆をどんどん栽培してほしいと感じています。


2021年10月6日(水)

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