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第214話 体調の記録 |
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投稿:星野 |
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患者さんの中に、自分で健康手帳を記載している方がいらっしゃいます。
そこには、その日の体調はもちろん、血圧、脈拍、体温、排便、服薬状況などが克明に記載されています。
あとで読み返した時に、自分では気付かなかったような体調維持の秘訣がそこに隠されていたりするので、一緒に記録を見ながらアドバイスするようにしています。
インスリンを打っているある糖尿病の患者さんは、血糖を自分で測定し記録していますが、週に1回だけ血糖が上昇する時があり本人に聞いてみたところ、曜日を決めてお菓子を楽しんでいるとの本音が明かされました。
また、中には医師のアドバイスを記録している患者さんもいて、ある心不全の患者さんは通常の食事以外の飲水を600mlまでとしていたのですが、健康手帳では「1000mlまで飲んでよいとアドバイスされた」と“水増し”して記録されていました(笑)。
このような場合、専門外来では医者と患者さんとの間で緊張感が生まれるのでしょうが、在宅医療では和やかな雰囲気を崩さないように、できるだけ患者さんの生きがいや楽しみとの間で折り合いをつけることが大切だと考えています。
また、ある患者さんのご家族には、カレンダーの日付に〇や◎を書き込んでいる方がいて、その意味を聞いてみたところ、〇は普通に便があった日、◎は良い形の便が大量にあった日を示していると教えて下さいました。排便のすっきり感を◎で表現されていることを知り、カレンダーの“便利な”使い方にこちらも楽しくなりました。
一日一日をすっきりと◎の気分で過ごせるような在宅医療の形を、皆で一緒に作っていきたいと思います。 |
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2021年3月4日(木) |
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