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 第213話 スーパー95歳!
投稿:星野

以前、95の患者さんの生活ぶりに立て続けに驚かされることがありました。

 

高齢者の食事の定番と言えば、ごはんとみそ汁ですが、ある患者さんの大好物はなんとピザ。


食べる前に小さく刻んでいるのだろうと思って家族に聞いてみたところ、今でもしっかり嚙みちぎって食べているとのことのびっくりしました。


私が知る中で、ピザをむしゃむしゃ食べることのできる初めての95歳です。

 

歩行スピードは寿命と関連していることが知られていますが、マンションに一人で住む患者さんは、マンションの長い渡り廊下を歩くのが日課です。


足の骨折で手術をして以来、暑い日も、寒い日も、風の強い日も、毎日毎日この廊下でリハビリをした結果、今ではしっかり歩くことができるようになりました。ところでよく見ると、右手に持っている杖の先端は床に全くついていません!

 

私が知る中で、杖を浮かしながらスタスタ歩く初めての95歳です。

 

歳をとってくると、手の細かい動きが不自由になり、体の手入れが行き届かなくなってしまうのですが、ある患者さんは、今でも体の隅々までセルフケアをしています。


その中でも得意なのがウオノメの処置。


専用の絆創膏を貼って、柔らかくなった皮膚の表面を上手に削り取ります。しかし、削り取っても削り取っても、そのたびにウオノメが復活するのでケアにも根気が必要のようです。

 

患者さん曰く、「ウオノメの頑固なところは自分に似たんだなぁ」

 

私が知る中で、ウオノメを器用に削り取ることのできる初めての95歳です。

 

ある患者さんは、今でもご主人と一緒に入浴しています。


そして、毎日毎日、体の隅々までご主人に洗ってもらっています。

ちなみに「ご主人の体を洗ってあげているのですか?」と聞いてみたのですが、「旦那のは、一人で洗わせてる」との答えが返ってきました。


私が知る中で、夫婦で仲良く一緒に入浴している初めての95歳です。

 

元気溌剌とした95歳の皆さん、この調子で一層元気な96歳の誕生日をお迎えください!


2021年2月23日(火)

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