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第212話 白衣を着ない理由 |
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投稿:星野 |
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訪問診療の仕事では、めったに白衣を着ることはありません。
今まで、数多くの訪問診療の中で、白衣を着ないことで患者さんから注意を受けたことは過去に一度だけで、それも白衣を着ていないと医者と信じてもらえなかったからです。 訪問診療で白衣を着るか着ないかさまざまな意見があり、医者としての立場にけじめをつけるためとか、医師と患者の距離感を大切にするために白衣を着るという医師もいます。
しかし、私としてはそれぞれのポリシーや立場を尊重すればよく、これについて取り立てて議論する必要はないと思っています。
私の立場としては、患者さんや家族の健康や生活上の相談役や、良き話し相手のような役割を果たしたいと考えているので、医師としての役割を果たしつつ、一人の人として“普段着のまま”患者さんの自宅を訪問したいと考えています。
ところが以前、ある患者さんを訪問した時、患者さんから「最近、膝が痛むんです。どうしたらよいか医者に聞いてもらえますか?」と質問を受けたことがありました(笑)。
患者さんに自分が医者と認識されていないことが分かってしまったのですが、それでも「分かりました。医者に相談しておきますね」と返答し、あえて自分が医者だと堅苦しい説明はしませんでした。
ということで、次回の訪問では、久しぶりの白衣姿で一人二役を演じるのか、ただ今思案中です。 |
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2021年2月15日(月) |
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