第237話 ただいま勉強中 |
投稿:院長 |
当院は、診療アシスタントという職種を採用しており、その業務は、電話対応、事務作業、契約業務、他の事業所との連携など多岐にわたりますが、中でも、診察場面で医師と患者さんのやりとりを電子カルテに入力する作業は、最も大切な業務の一つです。 新しく入職した診療アシスタントは医療の経験がなく、一般的な言い回しを医学用語に変換する作業を勉強中です。 例えば・・・ 皮膚に赤みができる→発疹が出現する 胸に水がたまる→胸水が貯留する 手足が冷たい→四肢に冷感がある かすり傷→擦過傷(さっかしょう) お尻→臀部(でんぶ) 脇の下→腋窩(えきか) げっぷ→吃逆(きつぎゃく) といった具合です。 ある日、患者さんの状態について、診療アシスタントが「表情が活き活きしている」と電子カルテに記載していました。 私が使ったことのない言い回しだったので、「生き生きしている」との違いについて辞書で調べてみました。 それによると、生き生きは「生命力に満ち溢れている様子」を表現し、活き活きは「活動的で元気な様子」を表現するようです。 したがって、活き活きは「エネルギーに満ち溢れた動的な活動を表現する」ものだと思われます。 現在は、常用漢字として公文書に使用されるのは前者のようですが、職員には活き活きと仕事をしてほしいものです。 話が変わりますが・・・・。 看護用語で、出血した血液が凝固した(固まった)状態を「コアグラ」、つまり、凝固を意味するcoagulationの略語が使われることがありますが、これを「フォアグラ」といい間違えた看護師さんを知っています(笑)。 医療関係者には食べることが大好きな人が大勢いますが、活き活きと食事はしても、肝臓に脂肪がたまらないように(→肝臓に脂肪が沈着しないように)注意してほしいものですね。 |
2021年8月11日(水) |
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