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第405話 悠水 |
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投稿:院長 |
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90代の女性Oさんは、自宅で一人暮らしです。 脊柱管狭窄症で足腰が不自由で歩く時は歩行器が欠かせません。 下半身は不自由なのですが、いつも朗らかで気品があり、Oさんの表情には何か優雅な雰囲気が漂っています。 ある日、脱衣所で誤って転んで自力で立ち上がれなくなってしまい、いつも肌身離さず持っている携帯電話を使ってヘルパー事業所に助けを求めたそうです。 ヘルパー事業所から職員が向かうまで1時間ほどかかると言われたOさんは、この時どんな行動に出たのでしょうか? それは、待っている1時間を無駄なく過ごすため、浴室に貼って移動し、身体が冷えないようにゆっくりと時間を使って、洗髪と身体の洗浄を行ったそうです。 その後、ヘルパー事業所から助けが入った時には、全てが完了し、身体がピカピカの状態になっていました。まさに、Oさんらしい振る舞いです! この話をOさんから聞いた時、私はOさんに対して、 「ヘルパー事業所が駆けつけるまでに時間がかかる場合は、診療所にも連絡してみてください。一番暇にしている職員(?)が駆けつけますから!」と声掛けしました。 そういえば、私は昔から「カラスの行水」でゆったりと入浴することがほとんどありません。 これからはカラスを卒業し、「Oさんの悠水」してみようかな? |
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2026年2月24日(火) |
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