第378話 誕生日とあんぱん |
投稿:院長 |
5月1日で、あゆみホームクリニックとして保険医療機関として開院してから4周年を迎えました。 そして、今月は私の誕生月でもあります。 先日、訪問を終えて診療所で仕事をしていると、突然、職員がハッピーバースデーを歌いだし、ろうそくを並べたデコレーションケーキを持ちだしてお祝いをしてくれました。感謝感激。 私は、「あゆみ」を、さまざまな感情を持って成長していく人のような存在と感じており、「あゆみ」がこの先、生き生きと成長していくには、職員がやりがいを持って楽しく働くことができる職場環境が欠かせません。 ということで、私は「あゆみ」の育ての親のような気分になっており、愛情をもって育てていきたいです。 話は変わりますが、今、NHKの朝の連続テレビ小説では、漫画アンパンマンを生んだ作者のやなせたかしとその妻・のぶの絆を描いたドラマ「あんぱん」が放送されています。 主人公の一人、北村匠海さん演じる柳井嵩(やないたかし)は、子供の頃に父が亡くなり、母が別な家に嫁ぐことになり、父の兄である竹野内豊さん演じる柳井寛の家に引き取られることになります。 寛は高知でなんと柳井医院の院長として地域医療にあたっていたのですね。 「あんぱん」での寛の役柄は「どんな時も嵩とのぶの二人を励まし続け、生きる道しるべを示す」とあるように、ドラマの中で寛は、不器用でもがきながらもまっすぐに成長していく青年・嵩をまるで実の子供のように接する様子がドラマで描かれています。その言葉がとても優しさと温かさと包容力に溢れていることか! 高知第一高等学校の受験に失敗して途方に暮れる嵩には、「泣いても笑うても日はまた昇る。嵩、絶望の隣はにゃ希望じゃ」といつでも寄り添おうとする姿が描かれました。 浪人して受験した東京高等芸術学校に合格した嵩に対して、「なんのために生まれて、なんのために生きるか。それは人を喜ばせることや。人生は喜ばせごっこや」と嵩に生きる意味について語りかけながら自分のことのように喜ぶ姿が描かれました。 そういえば、アンパンマンの主題歌アンパンマンのマーチの歌詞にはこうあります。 そうだ うれしいんだ 生きる よろこび♪ たとえ 胸の傷がいたんでも♪
なんのために 生まれて なにをして 生きるのか♪ こたえられない なんて そんなのは いやだ♪
今を 生きる ことで 熱いこころ 燃える♪ だから 君は いくんだ ほほえんで♪
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび♪ たとえ 胸の傷がいたんでも♪ ああ アンパンマン やさしい 君は♪ いけ! みんなの夢 まもるため 寛の嵩への思いは、崇がアンパンマンを見て楽しむであろう子供たちへの思いに通じるものがあり、この歌にあるようにアンパンマンの根底にある主題に繋がっているのですね。 平安時代に生まれた大和撫子(やまとなでしこ)とは、日本で女性に求められてきた美徳を表す言葉で、優美で知的、かつ芯の強さを兼ね備えた女性を指します。近年は女子サッカー日本代表が「なでしこジャパン」とネーミングされたこともあり、明るく快活なイメージを持つ方も増えたでしょう。そして、震災直後の2011年女子ワールドカップでの初優勝に、日本中が歓喜したのは記憶に新しいです。 「あゆみ」が将来、本当の「やまと撫子」に成長できるよう、温かく見守っていこうと思っています。そのためには、私も寛のような父になるのが目標です。 ところで、来年の誕生日のお祝いはケーキでなくあんぱん? |
2025年5月12日(月) |
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