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 第344話 進化?それとも衰え?
投稿:院長

昔の訪問診療は、重い紙カルテを抱えながら、地図を頼りに患者さんの自宅を訪問し、診療所に戻ってから、ボールペンでカルテ記載をしていましたが、今ではタブレットに内蔵されている電子カルテに、小型のキーボードを使って入力ができるようになり、大変便利な世の中になりました。

ところが、本格的に訪問診療を始めたばかりの頃は、車酔いのため、診療アシスタントが運転する往診車の中でカルテ入力を行うことができず、仕方なく、すべての診療が終わって診療所に戻った後に入力をしていました。 

これでは非効率的で、早くカルテの記載が終わらないと他の業務に取り掛かることができず、スタッフにも迷惑がかかってしまいます。

私は昔から乗り物酔いが激しく、小学生の頃、修学旅行のバスの車内では、盛り上がる友達をよそにビニール袋が手放せず、一人憂鬱な気分で過ごしていました。

そして大学生の頃、フェリーに乗って自家用車で北海道旅行に出かけた時は、フェリーの中で激しい船酔いに襲われ、病人のような姿で帰宅するハメになりました。

さらに、研修医の頃、友人と海釣りに出かけた時は、揺れる漁船の上で何度も嘔吐を繰り返し、自分の吐物が魚のエサになってしまいました(笑)。

ところが、身体が適応してきたのか、加齢で鈍感になってきたのか、訪問診療を始めて4年目から車酔いが次第に軽くなり、ついに膝元に置いた電子カルテに視線を落としながら、往診車の中でカルテ入力できるようになりました!

ということで、今では往診先から診療所に戻ってくる頃には、ほとんどのカルテ入力を終えることができています。

昔、坂本九さんの曲で「上を向いて歩こう」が大ヒットしましたが、最後に私の乗り物酔いの歴史を振り返って一曲。

下を向いて記そ〜う♪

吐物がこぼれないよう〜に♪

思い出す〜、バスの中♪

一人ぼっちのゲロ♪(食事中の皆さん、ご容赦ください)


2024年5月16日(木)

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