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 第230話 資格とは?
投稿:院長

昨年の「エール」に引き続き、NHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)「おかえりモネ」を楽しんでいます。

 

主人公の永浦百音(通称モネ)は、高校卒業とともに気仙沼の実家を離れ、登米で地元の名物おばさんの自宅に下宿しながら山林の仕事に携わるようになりますが、モネが大自然に囲まれる生活の中で天気の魅力に目覚めて気象予報士の試験に挑戦・合格し、その資格を生かしながら人として成長していく姿が描かれています。

 

番組では、町の診療所に勤務する若手の菅波医師が、節目節目でモネの重要なアドバイザーの役割を果たしており、そのやり取りがとても面白いです。

 

先日の番組で、資格について取り上げられました。

 

モネが「資格とは何か?」と菅波医師に問いかけたところ、菅波医師は「資格を必要とする仕事の多くは他人の財産や生命に直接関わる」「何かミスをすれば目の前の人の命を奪ってしまうかもしれない、それぐらい重い資格が自分にはあるのか、それを問うものだと思う」と答えます。

 

この菅波医師の答えに対してモネは「人の財産や命ときちんと向き合えるものを身につけたい」「誰かが悲しい思いをしないように、守ってあげている、そういう力を私も身に着けたい」と打ち明け、気象予報士の資格試験に挑戦することになりました。

 

この場面をみて、医療や介護の資格について深く考えさせられました。

 

医療や介護で扱う生命とは単に人の生死というだけでなく、人の健康、生きがい、尊厳に関係しています。

医療や介護で扱う財産とは単に人の有形の所有物というだけでなく、人の功績、経験、価値観に関係しています。

 

人の命や財産を守る資格はとても重く、単に取得することが目的であってはいけない。資格というのは、モネの言うように、人の命や財産ときちんと向き合っていくための知識や技術であり、強い使命感が求められていることを再認識し身が引き締まる思いでした。

 

話が変わりますが・・・菅波医師は、モネに対して常にぶっきらぼうな口の利き方をしますが、「きっとその態度の裏にはモネに対して好意を抱いているに違いない」「きっと二人は恋に落ちていくに違いない」と勝手に想像しています。

 

私に「恋の気象予報士」としての“資格”があるのかどうか、これからの番組の展開を楽しみにしています。


2021年6月26日(土)

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