第339話 花のリレー |
投稿:院長 |
暖かな日が多くなり、すっかり春めいてきました。 外を見渡すと、色とりどりの花が咲き始め、患者さんのご自宅でも様々な花を楽しむことができます。 93歳の女性Yさんは、家庭の中で観賞用の花木の栽培をすることが日課になっています。 それもプロ級の腕前。 温かい室内では開花が早く、Yさんのご自宅では、シーズン前なのに満開の花を見ることができます。 2月は梅の花、そして今月は、なんと桜の花を一足早く見ることができました。 私自身、この時期に桜の花を見るのは初めてで、可憐に咲く桜の花を見ていると、丹精込めて栽培したYさんの真心を感じることができます。 そして、Yさんの次に訪問するのが、これまた自然をこよなく愛する89歳の男性Tさんです。 現在は、Yさん自身が花木の世話をすることはなくなったのですが、今でもTさんが造った自宅の庭では、季節ごとに様々な花を楽しむことができます。 実は、Yさん宅で撮影したばかりの花の写真を、直後に訪問するTさんに見てもらって四季の移り変わりを感じてもらっています。 「花咲かおばあさん」から「花咲かおじいさん」への花のリレー。 とりわけ私は、可憐に咲く花の周りを飛び回る働きバチ・・・ではなく、蜜バチといったところです。 これからも、患者さんの花の輪が広がるように、患者さんに「シンミツ」の心を届けたいと思います! |
2024年3月19日(火) |
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