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 第334話 WANTEDべこの乳
投稿:院長

Yさんは、進行がんで身体の衰弱が進んできましたが、とにかく明るく前向きで食べることが大好きな方です。

最近は、消化管の狭窄が進み、食事を受け付けなくなってきたのですが、診察するといつもハキハキと明るい表情で会話されます。

そして、食べ物の話題が豊富で、食べたいものがどんどんと口から出てきます。

そして、診察中は必ず「◯◯を食べてもよいですか?」「◯◯を飲んでもよいですか?」と質問されます。

私は、生き生きとした表情で問いかけてくるYさんを見ていると、食事制限なんて絶対にできません。

私「Yさんが、食べたり飲んだりできると思った量をどうぞ召し上がって下さい」

大食いや、ながら食いで食事を無造作に食べてしまう人、好き嫌いでせっかくの食事を残してしまう人がとても多いですが、この世の中で、Yさんのように、生産者に感謝しながら、一口一口に思いを込めて心の底から食材の美味しさを感じながら大切に食べる人は他にいないのかもしれません。

私「きっと、Yさんのように食事に感謝しながら食べる方なら、Yさんに食べられる食べ物は本望だと思います!私が食材なら、絶対にYさんに食べられたいと思います!」

この言葉に、屈託のない笑顔のYさんから「ところでホットミルク飲んでもよいですか?」と早速いつものように質問がありました。

私「この寒い季節、甘〜いホットミルクはとっても美味しいですよね!どうぞ召し上がってください」

そして、とっさに、福島に住んでいた頃、地元の会津中央乳業から販売されている「べこの乳」の濃厚な味わいが思い出されました(ヨーグルト味、コーヒー牛乳も美味しさ満点!)。

私「福島にいた頃、地元のべこの乳がとっても美味しかったのですが、Yさんに絶対に飲んでもらいたいです」

Yさん「はい、是非飲みたいです!」

ということで、仙台市で「べこの乳」が販売されている店を捜索することになりました。

仙台市で「べこの乳」を買うことができる店を知っている方、情報提供をお待ちしています。


2024年1月31日(水)

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