第332話 新年のご挨拶 |
投稿:院長 |
あけましておめでとうございます。 昨年、新年の挨拶をしたのがつい最近のように感じられ、時が経つのはとても早く、以前にも増して、1年があっという間に過ぎてしまうような感覚でいます。 1月4日に職員向けに新年の挨拶を行ったのですが、その中で限りある時間を大切にしようと話しました。 患者さんやご家族に接していると、今まさに進行している時間の一瞬一瞬を精一杯生き、とても大切に過ごしていることに気付かされます。 それは、自分が生きてきた証、生きている証を確かめ、創造し、残していく作業のようにも感じられます。 昔から、人は不老不死の考えに魅了され、多くの研究がなされてきましたが、人の時間が無限にあったとしたら、人は今ある時間を精一杯有意義に生きることをやめ、人生が退屈なものになってしまうかもしれません。人生が輝けなくなってしまうかもしれません。感動がなくなってしまうかもしれません。一つ一つの思い出が薄っぺらになってしまうかもしれません。今ある苦悩と永遠に付き合っていくことになるかもしれません。 人は限りある時間の中で、自分と向き合い、他人と向き合い、考え、行動し、伝え残すことができるのです。 今年はより一層、職員一人一人が自分と向き合い、自分の時間を大切にし、尊い仕事に携わっていることに感謝し、患者さんに寄り添い、患者さんの大切な時間を支えていく所存です。 昨年を振り返ってみると、患者さんの人数や診療件数が当院のマンパワーを超えることになり、職員の適正な勤務時間、診療の質への配慮から、10月以降は、開院以来初めて患者さんの受け入れを制限し、職員の勤務内容や診療効率を見直し、職員を増員するなど、いくつか院内改革を行うことになり、関係各所にご迷惑をおかけいたしました。 これは、当院がこの地域で持続可能な在宅医療を展開していくために必要と判断した結果ですが、職員が努力した結果、その成果が現れています。 冒頭、「限りある時間を大切にする」と申しましたが、当院はこの地域で在宅医療が求められる限り、在宅医療に貢献していく仕組みを模索し、貢献し続けていきます。 2024年も、やまと在宅診療所あゆみ仙台をよろしくお願いいたします。 |
2024年1月11日(木) |
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