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 第321話 ぴーかじーか
投稿:院長

316話「楽園」で紹介したTさんですが、おめでたいことに初のひ孫さんが誕生されました!

先日の診療では、ご家族が、ひ孫さんとTさんの触れ合う様子を話してくださいました。

眠っていることが多くなったTさんですが、ひ孫さんがTさんのベットに並んで横たわると、すぐに目を覚まして、ひ孫さんに手を伸ばしてとても可愛がっているそうです。

その模様を写真で見せてもらったのですが、お孫さんの体にそっと手を伸ばしている姿にとても心が癒やされました。

ということで、この写真も、私にとって心が温まるお気に入りとして私のタブレットに保存させていただきました。

宮城県では、ひーおじいさん、ひーおばあさんのことを「おっぴさん」と言い、略して「ぴーちゃん」と呼ぶ習わしがあります。

宮城県に来た当初は、これを知らずに、ペット(インコ?)の名前と勘違いし、ペットがいないのになんで「ぴーちゃん」という言葉が出てくるのかとても不思議でした。

今日はひ孫さんの視点で綴ってみました。

私はまだ誕生したばかり。

家族のみんなにかわいがってもらっているよ。

なかでも、私を撫でてくれるひーおじいちゃんの手はとっても大きくて、私の小さな手だと握手ができないので、ひーおじいちゃんの指をつかんでいます。

ひーおじいちゃんは、おばあちゃんが生まれた時も、おかあさんが生まれた時も、この大きな手で包んでくれたんだね。そして、この家も庭も家に飾ってある絵も、この大きな手で作ってくれたんだね。

ひーおじいちゃんは、今は口から上手にご飯が食べられなくなってしまったけど、私を見つめる目はとっても優しくて、私が目に入っても全然痛くないんだって。

私はまだ言葉が話せないけど、ひーおじいちゃんのことを「ぴー」と呼ぶか「じーじ」と呼ぶか、どっちにしようかな。ひーおじいちゃん、どっちがいい?

ひーおじいちゃん、とっても大好きです。これからも長生きしてね!


2023年9月16日(土)

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